ホワイトニングとは
ホワイトニングとは、過酸化水素(H₂O₂)や過酸化尿素を主体とした薬剤がエナメル質と象牙質内に拡散、酸化分解をして、外因性着色(飲食・喫煙など)内因性着色(加齢による色の変化や神経を取った歯)で変色した天然歯を元の色以上にトーンアップする処置です。
ホワイトニング治療には、歯科医院で行う医療ホワイトニング、自宅で使用する歯科医提供の製品、ドラックストアやデンタルクリニックで購入できる市販のホワイトニング歯磨き剤などがあります。
医療ホワイトニングとは?
医療ホワイトニングは、歯科医院でしか受けられない「薬剤の効果が高く、安全性にも優れた」ホワイトニング方法です。
医療ホワイトニングで使われる薬剤は、高濃度の過酸化水素や過酸化尿素を含んでいます。
これらは専門知識を持つ歯科医師や歯科衛生士の管理のもとでのみ、安全に使用できる成分です。
市販のホワイトニング製品では効果に限界がありますが、歯科医院のホワイトニングは白さの持続性が高く、確かな効果が期待できます。
医療ホワイトニングは大きく分けて2種類の方法があります。
オフィスホワイトニング | ホームホワイトニング | |
---|---|---|
施術場所 | 歯科医院(診療室) | 自宅 |
特徴 | 医院で歯科医師や歯科衛生士が施術 | 専用トレーと薬剤で自分でケア |
メリット | ・短期間で効果を実感できる ・歯科医師が管理できて安心 | ・自分のペースで続けられる ・通院回数が少なくて済む |
デメリット | ・医院での滞在時間が長い ・1回の費用が高めになることも | ・使用方法を守らないと効果に差が出る ・継続に自己管理が必要 |

- オフィスホワイトニングは「今すぐに効果を出したい人」「自分でケアするのが不安な人」に最適です。
- ホームホワイトニングは「コツコツ続けられる人」「自然な白さを求める人」におすすめです。
両方を組み合わせるデュアルホワイトニングも人気で、
「即効性」と「持続性」の両方を叶えることができます。
かずなか歯科クリニックのホワイトニングの種類と費用について
ホームホワイトニング編


ティオン ホーム ウィズ![]() | アンジェラスホーム16%![]() | |
有効成分 | 過酸化水素 6%(約17%過酸化尿素に相当) | 過酸化尿素 16% |
使用時間 | 1日60分 | 1日90分(1.5時間) |
使用期間 | 10日間が目安 | 約2週間 |
効果の特徴 | 短期間で効果を実感しやすい | ゆっくり自然に白くなる |
知覚過敏への配慮 | 高粘度ジェルで歯に優しいが、刺激性ややあり | フッ化ナトリウム・硝酸カリウム含有 |
保存方法 | 冷蔵保存 | 冷蔵保存 |
対象者 | 忙しくて短期間で効果を出したい方、ホワイトニング経験者 | 初めての方、知覚過敏が心配な方、自然な白さを重視したい方 |
金額 | 税込¥22000(スターターキット) 追加のジェルは税込¥2200 | 税込¥22000(スターターキット) 追加のジェルは税込¥2200 |
ホームホワイトニングの流れについて
- カウンセリング、口腔内診査
- ドクターによる口腔内診査を行います。
場合によっては虫歯治療や歯石取りを優先的に行います。
(虫歯の治療や歯石取りは保険治療となります)

- マウストレー作製
- 歯型を取り、患者様ごとにオーダーメイドのトレーを作成します。

- クリーニング(歯面清掃)
- ジェルの効果を最大化します。
- 使用説明とジェル受け渡し、写真撮影
- 正しい注入量や装着時間を説明します。現状の口腔内の写真を撮り記録します。
- ホームケア実施
- 7日〜10日間程度、使用して頂きます。
- アフターチェック
- 歯科医師や歯科衛生士が口腔内の写真を撮って経過確認やアドバイスを行います。

オフィスホワイトニング


特徴 | 内容 |
---|---|
主成分 | 過酸化水素 35%(高濃度) |
照射器 | 専用LED照射器「ブリリアビアンコ」使用 |
施術時間 | 1回約60分(薬剤塗布+照射3回) |
回数 | 2回で1セット |
効果 | 即日で効果を実感しやすく、透明感ある白さ |
金額 | 税込¥28000(2回1セット) |
オフィスホワイトニングの流れについて
- カウンセリング、口腔内診査
- ドクターによる口腔内診査を行います。
場合によっては虫歯治療や歯石取りを優先的に行います。
(虫歯の治療や歯石取りは保険治療となります)

- クリーニング(歯面清掃)、写真撮影
- 薬剤の効果を最大化します。また、現状の口腔内の写真を撮り記録します。
- 歯ぐきの保護処置
- 専用ジェルで歯肉を保護し、薬剤の刺激を防ぎます。
- ホワイトニング剤の塗布
- 歯の表面にハイライトを塗布。
- LEDライトで照射(1回6分×3回)
- 照射で薬剤が活性化され、色素分解を促進。
- 薬剤除去・仕上げ
- 最後に歯面を清拭し、終了です。
- アフターチェックとアドバイス
- 歯科医師や歯科衛生士が口腔内の写真を撮って経過確認やアドバイスを行います。

デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングとはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して行うホワイトニングです。
オフィスホワイトニングを行ったあとにホームホワイトニングを行うことにより、白さを継続して頂けます。
インターナルブリーチ(ウォーキングブリーチ)
インターナルブリーチとは、神経のない歯の変色を補う治療法です。
神経はないけれど、失活歯という根が折れていない歯は、そのまま放置していると、黒ずんでしまいます。
しかし失活歯の裏に穴を開けブリーチ剤を詰めていく事で、黒ずんでしまった神経のない歯も白く戻す事が可能です。(数回治療が必要です)
ホワイトニングQ&A ― よくある質問
- どれくらい白くなりますか?
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効果は患者様によって異なりますが、「いかにも漂白した白さ」ではなく、自分の歯の色を活かしたナチュラルな白さを引き出します。
- 効果はどのくらい持ちますか?
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一般的にホームは 12 か月、オフィスは 3〜6 か月と言われておりますが、飲食・喫煙習慣などの生活習慣や定期的なクリーニング、メンテナンスを受診して頂くなどで大きく左右されます。
- 差し歯や被せ物も白くなりますか?
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レジン充填、クラウン、ラミネートベニアなど人工材料はホワイトニング薬剤の影響を受けないため、色は変わりません。
- ホワイトニング中や終わった後の痛みや副作用はありますか?
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ADA(米国歯科医師会) 評価報告によれば、60〜70 % が一過性の知覚過敏を経験(24〜48 時間)しており、通常は治療後4日目までに解消されます。高濃度薬剤を使用する際は特に注意し、痛みが続くようでしたらかかりつけのデンタルクリニックにお知らせ下さい。
- ホワイトニングができない人はいますか?
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妊娠・授乳中、無カタラーゼ症、小児、重度の歯肉炎・歯周炎などの患者様は施術をお断りしています。
- ホワイトニング施術は誰ができるのでしょうか?
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歯のホワイトニングは歯科治療の一種であり、歯科医または歯科衛生士や歯科治療士などの認可された歯科専門家が歯科医の処方に基づいてのみ行う必要があります。