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歯科医院では「歯科医師」「歯科衛生士」「歯科助手」(歯科技工所がある歯科医院は「歯科技工士」)と多くの業種で成り立っています。
歯科衛生士も歯科助手も患者さんの治療において重要な役割を果たしていますが、その職務内容や資格要件には明確な違いがあります。
そこで今回は「歯科衛生士」と「歯科助手」の両方とも経験がある私、あおリンがそれぞれの職種の役割、資格要件、具体的な作業内容、キャリアパスといった側面を詳しく解説していきます。

私は歯科衛生士学校に通っていた2年間は歯科助手としてアルバイトをしていました。
歯科衛生士 | 歯科助手 | |
資格 | 国家資格 | 無し |
資格要件 | 歯科衛生士学校を卒業後、 国家試験に合格することが必須 | 無し |
日常業務 | 歯科診療補助 歯科保健指導 歯科予防処置 | 歯科診療介助 受付 |
医療行為 | 歯科衛生士法第204号により定められている | 医療行為は禁止 |
教育プログラム | 専門学校や大学での3年以上の教育が必要 | 民間の学校や 職場での訓練で業務を学ぶことが多い |
お給料 | 300 万円以上 400 万円未満が全国で 35.3% (令和2年歯科衛生士の勤務実態調査報告 (https://www.jdha.or.jp/pdf/outline/r2-dh_hokoku.pdf)」参照 | 平均月収は、約25万円(地域差や勤務先によって異なる) 生涯学習のユーキャンより参照 |
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歯科衛生士の役割は、歯科医のアシストだけでなく、患者さんの口腔健康を維持・向上させるための多岐にわたる業務を含みます。
歯科衛生士の主な仕事内容は「診療診療補助」「歯科予防処置」「歯科保健指導」です。
さらに最近は訪問診療等での「在宅や施設での口腔ケア」や「学生や高齢者等の教育活動と公衆衛生」があり、その職務は広範囲にわたります。
歯科衛生士の資格要件
歯科衛生士になるためには、専門的な教育と試験が必要です。日本では、国家試験に合格することが必須であり、そのためには大学や短期大学または歯科衛生士専門学校を卒業することが必須です。
これらの教育機関では、口腔解剖学、生理学、病理学などの基礎科目に加え、臨床実習も多く含まれており、実際の医療現場で求められるスキルを身につけることができます。
歯科衛生士の主な業務
歯科衛生士の役割は、歯科医のアシストだけでなく、患者さんの口腔健康を維持・向上させるための多岐にわたる業務を含みます。
歯科衛生士の主な仕事内容は「診療診療補助」「歯科予防処置」「歯科保健指導」です。
さらに最近は訪問診療等での「在宅や施設での口腔ケア」や「学生や高齢者等の教育活動と公衆衛生」があり、その職務は広範囲にわたります。
クリニックでの日常業務
歯科衛生士のクリニックでの日常業務は、虫歯や歯周病予防の為に患者の口腔内を清潔に保つことに重点を置いています。
具体的な業務としては、歯科予防処置(歯垢や歯石の除去)歯科診療補助(歯科用具の準備、歯科医師のアシスタント、滅菌)歯科予防処置(患者様のブラッシング指導やカルテの記入)があります。
歯科予防処置
歯科衛生士は歯科医師と比べ患者様とコニュニケーション時間が長くなり、患者様と信頼関係も構築しやすい時間となります。
ですので定期検診業務は、歯科衛生士にとって非常に重要ですし、腕の見せ所です。
歯科予防処置は定期的な口腔検査(歯周病検査)歯垢の付着をチェック、歯石の除去を行います。
また、フッ素塗布も歯科衛生士の大切な業務です。

予防処置は、患者様の長期的な口腔健康を維持するために不可欠です!
歯科診療補助
歯科医師のアシスタントとしても重要な役割を担います。
これらには、印象採得(被せ物の型取り)根管治療、インプラント等の外科処置の治療中の器具の手渡しなどが含まれます。
また、患者が感じる不安を和らげ、治療に臨む心構えを整えるためのサポートも提供します。
歯科保健指導
個々の患者様の生活習慣や健康状態に応じたカスタマイズされた指導を行い、効果的なブラッシング技術や歯間ブラシの使い方を教えます。
また、食生活のアドバイスを行なったり、口臭や歯石の予防についても指導します。
これにより、患者が日常生活の中で自己の口腔衛生を向上させる助けとなります。
在宅医療としての活動
在宅医療や訪問診療においても歯科衛生士は大きな役割を果たします。
特に高齢者や身体障害者など、歯科医院に通院することが困難な患者に対して、在宅、施設訪問を行い口腔ケアを提供します。
この活動を通じて、患者自身が日常の口腔ケアを継続できるよう支援し、口腔内の健康維持を助けます。
また、家族や介護者への指導も行い、総合的な口腔衛生管理を促進します。
教育活動と公衆衛生
歯科衛生士は教育活動においてもその専門知識を生かし、学校や地域社会での歯科保健教育に積極的に参加します。
歯科衛生の基本から予防策に至るまで、様々な情報を提供することで地域全体の口腔健康の向上を目指します。
公衆衛生の観点からも、集団に対する健康促進が重要視され、歯科衛生士はそのキーパーソンとして活躍しています。
このような活動は、歯科専門学校で学んだ知識を活かし、より広い範囲での健康増進に貢献しています。

私の尊敬している先輩は定期的に地域センターなどに出向き、一般の高齢者の方に口腔指導を行っています。
歯科衛生士の年収状況
以下は、日本全国の歯科衛生士の年収と時給の分布を示した表です。
年収の分布
年収の範囲 | 割合 (%) |
---|---|
130万円以上 300万円未満 | 31.3 |
300万円以上 400万円未満 | 35.3 |
時給の分布
時給の範囲 | 割合 (%) |
---|---|
1,100円以上 1,300円未満 | 27.3 |
1,300円以上 1,500円未満 | 19.3 |
1,500円以上 1,700円未満 | 18.2 |
「令和2年歯科衛生士の勤務実態調査報告(https://www.jdha.or.jp/pdf/outline/r2-dh_hokoku.pdf)」参照
これらのデータは、日本の歯科衛生士の収入水準を示しており、多くの歯科衛生士が年収300万円以上400万円未満の範囲に集中しています。
また、時給においても1,100円以上1,300円未満が最も高い割合を占めています。

令和6年度診療報酬改定と賃上げについて、歯科衛生士の賃上げのための特例的な対応として、
+0.61%の改定が行われたそうです。
歯科助手は、医師と患者様双方をサポートし、「縁の下の力持ち」として重要な存在です。
具体的には、治療材料の準備、器具の消毒、患者の案内と管理、そして診療室の清掃と整備を行います。
歯科助手はまた、患者とのコミュニケーションを取り、リラックスした環境作りを助けることも歯科医院にとってとても重要な任務です。
歯科助手の資格要件
歯科助手になるための特別な国家資格は必要ありませんが、専門的な知識や技術を学ぶための短期コースや資格がいくつか存在します。
未経験から始めることが多い職種であり、多くの場合、仕事をしながら経験を積んで仕事を覚えていきます。

ベテランの歯科助手さんは新米の歯科衛生士より遥かに歯科診療補助が上手です。
歯科助手の講座を紹介します
公益社団法人日本歯科医師会歯科助手資格認定制度
歯科助手の認定の種別 | 訓練基準 |
甲種 | 総時間数420時間異常甲種歯科助手訓練基準による訓練を修了した者(420時間以上) ・乙種第一歯科助手の資格を有し、3年以上の業務経験を有する者であって、 補充研修訓練基準にとよる訓練を修了した者 |
乙種第一 | 主として診療室内の仕事に従事する者(52時間以上) |
乙種第二 | 主として事務的な仕事に従事する者(40時間) |
日本歯科医師会の歯科助手資格認定制度です。
地域によって講習時期が異なりますのでお住まいの地域にお問い合わせください。
(リンクはここから)
資格取得で有名なユーキャンでも歯科助手の講座があります。
受講期間は最短3ヶ月で資格取得ができます。
初めて学ぶ方でも楽しく学びやすいテキストで、歯科助手に必要な基本知識がしっかり身につきます。
歯科助手講座:34,000円(税込)
ニチイは医療系の資格取得で有名です。
通学コース、通信コースを選べます。ご自身のライフスタイルに合わせられるのも強みですね。
受講期間は3ヶ月(最短で1.5ヶ月〜)で資格取得ができます。
通学:64,000円(税込)通信:47,850円(税込)
歯科助手の具体的な作業内容
歯科助手の日常業務は、主に診療の補助や受付です。
治療のサポート
歯科医師の治療をサポートするため、必要な器具の準備や受け渡し、バキュームやライトの操作、セメントの練和、歯の模型作成の補助や石膏を注ぐ作業などを担当します。
また、レントゲン撮影の際も患者様を誘導して補助を行います。
さらに治療が終わった後の使用した器具の適切な洗浄・消毒・滅菌も任されます。
受付事務業務と会計
来院した患者さんの診察券を受け取り、カルテを出して予約内容を確認し、会計を行います。
また、電話応対や予約の管理も行います。
クリニックによってはレセプト業務(診療報酬を得るために組合健保や市町村に申請する業務)を行う所もあります。
近年レセプト申請は電子化の傾向があり、PCのスキルを求められます。
歯科衛生士の年収状況
歯科助手の平均年収は、約303万円となっています。
ただし、年収は勤務先での評価や仕事内容、経験によってかなり差があると思われます。
(生涯学習のユーキャンより参照)

20年以上前、私の歯科助手時代の時給は800円でした。笑
本記事では歯科衛生士と歯科助手の資格や待遇についての違いをまとめました。
歯科衛生士は国家資格を持ち、専門的な業務を行い、高い給与を得ることができます。
一方、歯科助手は資格不要で、主にサポート業務を担当し、給与は歯科衛生士よりも低い傾向があります。
どちらの職種も歯科医療現場において重要な役割を果たしており、それぞれの特性を理解して適切なキャリア選択をすることが大切です。
私の経験上では、歯科助手から仕事を始めて歯科衛生士になる方が非常に多いです。
是非参考になれば幸いです。
お読み頂きありがとう御座いました。
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