かずなか歯科クリニックで販売している歯磨き粉を紹介します
2019年7月8日
こんにちは。かずなか歯科クリニック歯科衛生士の吉田です。
今回は当院で販売している歯磨き粉を紹介していきたいと思います。
1.ホワイトニング効果の歯磨き粉
1-1 GCルシェロホワイト 100g
4つの力で歯を白く!
弱アルカリ性のペーストがステインを浮かし、歯にやさしいLime粒子がステインを落とします。
―4つの力で歯を白く―
◆弱アルカリ性で汚れを浮かす
「ルシェロ歯みがきペースト ホワイト」は、弱アルカリ性。歯の表面に付着したステインを落としやすくします。
◆歯よりやさしいLime粒子で汚れを落とす
歯質より軟らかくキメ細やかなLime粒子(清掃剤)を配合。高濃度に配合したLime粒子とブラッシングで落としにくいステインを除去します。
◆PEG400で「やに」を落とす
薬用成分「ポリエチレングリコール(PEG)400」が、タバコの「やに」を溶解除去します。
◆フッ素が再石灰化を促進
薬用成分「モノフルオロリン酸ナトリウム(フッ素)」950ppmが歯質の再石灰化を促進し、むし歯の発生と進行を予防します。
株式会社ジーシーHP 引用
1-2.DENT Brilliant moreブリリアント モア
「ピロリン酸ナトリウム」がイオンの力で歯の表面からステインを浮き上がらせ、ブラッシング+ハミガキの働きでステインをすっきり落とします。
特長
清掃助剤「ピロリン酸ナトリウム」がステインを歯の表面から浮き上がらせ、ブラッシング+清掃剤で浮き上がったステインをすっきり落とします。
ライオン歯科材料株式会社HP引用
1-3.Oral Care アパガードリナメル
もっとつややかに もっとうるおいを
歯の表面にできた目に見えない細かい傷は、プラークやステインが付着する原因になります。アパガードリナメルに配合されたナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイトは、傷ついた歯の表面を修復し、歯にミネラルを補給。プラークやステインをつきにくくし、むし歯を予防します。
株式会社オーラルケアHP引用
フッ化物について
2019年6月17日
フッ素とは
フッ素(元素記号<F>)とは、塩素やヨウ素などと同じハロゲン族元素の一つです。岩や土壌のミネラル成分の一つであり、土壌中のフッ素濃度は最大300ppmという比較的高い値を示します。人間の身体にもフッ素は含まれています。1日に必要なフッ化物(フッ化物とはフッ素元素が陰イオン(F -)の状態で含まれる化合物の事)は成人で3〜4mg(体重1kgあたり0、05mg)とされています。毎日の飲食からとる量では、虫歯を予防するのに必要な量が不足されがちです。
フッ素は歯にとても必要です
フッ素を利用する事により、虫歯を予防する事が可能になります。
1.歯を強くしてくれます
フッ素は再石灰化を促進してくれます。溶け出したカルシウムイオンやリン酸イオンを歯に戻し、歯質を強化します。
2.細菌の酸産生を抑制してくれます
プラーク(歯垢)の中のむし歯菌から発生する酸の産生に働き、酸を作る事を抑制します。
フッ素は身体に安全なの?
1.フッ素の安全性について
フッ素の摂取と安全性、効果については、50年以上にもわたる専門学会や専門医委員会、政府、各種の国際機関および国際的な保健機関の特別協議会において幾度となく再評価され、証明されています。
奈良県歯科医師会歯のおはなしより
2.急性中毒量について
一度に大量に飲み込んでしまうと急性中毒を起こしてしまいます。
フッ化物は適量ではむし歯予防に役立ちますが、一度に過剰摂取すると急性中毒を起こします。 症状としては、悪心・嘔吐などが考えられます。 見込み中毒量は体重1kg当たりフッ素量2mg(フッ化ナトリウム3.7mg)です。
☆4~5歳児(標準体重20kg)の見込み中毒量はフッ素量40mg
京都府歯科医師会フッ素で虫歯予防より
フッ化物の利用方法について
歯磨き粉の使用は身近に取り入れやすく、一般的な利用方法です。
☆歯磨き粉の使用量
☆フッ素濃度
年齢や、ご自身のムシ歯リスクに合ったフッ素濃度のハミガキを選びましょう。
むし歯リスクの高い方(むし歯になったことのある方や歯の根元の露出が見られる方)は必要に応じてフッ素濃度の高いハミガキを活用しましょう。
※6歳未満のお子様へはフッ素濃度1000ppmを超えるハミガキは使用させないでください。(1000ppmを超えるハミガキにはフッ素濃度が表示されています。)
サンスターHPより
歯石除去の方法
2019年6月4日
どのように取るの?
固まってしまった歯石はブラッシングの除去は難しくなります。
自身で取る行為は歯や歯肉を傷付けてしまうので注意が必要です。
医院に通院して専門的な機械(スケーラー)での除去が安全です。
歯石取りの費用は?
保険適応の歯科医院であればさほど高額にはなりません。レントゲン撮影をして歯周病の検査を行い歯石を除去するのが保険診療の流れです。保険の負担額によっても変わりますが3割負担でおおよそ¥3000〜¥4000位です。
保険適応外の診察を行っている歯科医院もあります。まずは歯科医院の問い合わせてみて下さい。
歯石除去の頻度は?
歯石の付く量など人によって違いますが3-6ヶ月に一度をお勧めします。
4.歯石の予防法
歯石の好発部位は隣接面(歯と歯の間)や歯頸部(歯と歯茎の溝の部分)です。適切なブラッシング方法や補助的な清掃用具の使用でプラークを除去することにより歯石予防になります。
歯ブラシ、補助的清掃用具選びについて
歯石が付きやすい部位にしっかり当たる歯ブラシの使用をお勧めします
隣接面は歯ブラシが当たりにくく歯石が溜まりやすいためフロスの使用をお勧めします
歯間ブラシも隣接面のプラークを除去するものです。
まとめ
適切なブラッシングと定期的な歯石除去により歯石の沈着は防げます。日頃の心がけがとても大切です。困ったことがあればかかりつけの歯科医院に相談してみてください。
かずなか歯科クリニック 歯科衛生士 吉田葵
歯石について
2019年6月3日
こんにちは。かずなか歯科クリニック歯科衛生士の吉田です。6月になりましたね。( ^∀^)もうすぐ梅雨入りだそうです。
早くも夏が待ち遠しい私です。
さて今回は歯石を除去したらどんな効果があるのか、または歯石をそのままにしていたらどうなるのか、わからないという方も多いのではないでしょうか。歯石沈着と歯周病との関連性をお話しさせてもらいます。
1.歯石とは
歯石とはお口の中の細菌(プラーク)が唾液中に含まれるカルシウム、リンなどのミネラル成分と結合することにより時間が経って硬くなってしまったものです。個人差はありますがブラッシングで取りきれなかったプラークが付着して2日~2週間程で歯石になってしまいます。
2.歯石除去の効果
歯周病予防
歯周病は細菌感染症です。歯石自体にはプラークは少ないですが歯石に埋もれているプラークは活動しています。プラークには歯周病を進行させてしまう細菌を多く含むため、結果歯周病になってしまいます。
口臭予防
歯石自体が臭いを発するのではなく歯石に埋もれているプラークが口臭の原因になります。歯石はザラザラしているため表面に更にプラークが付着しやすくなります。
3.歯石をそのままにしておくとどうなるか
歯肉炎になる
歯石は歯肉にとって良くないものです。歯石が付着することにより歯肉から出血します。これが歯肉炎です。
歯周病を悪化させてしまう
歯石に埋もれているプラークの中でも空気を嫌う細菌(嫌気性菌)は歯周ポケットに入りこみ、 巣を作ります。そのままプラークが活動をしてだんだん歯を支えている骨を溶かしていきます。 これが歯周病の進行です。
続く
妊婦になったら歯科検診に行くべき?妊婦さんの疑問に色々お答えします!
2019年5月21日
妊婦になったら歯科検診に行くべき?妊産婦さんの疑問に色々お答えします!
こんにちは。かずなか歯科クリニック歯科衛生士の吉田です。
妊娠して歯科検診に行った方が良いのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
又、妊娠中に虫歯が増えてしまった、、歯茎が腫れやすく歯ブラシをした時に出血してしまう、、など感じている方も多いと思います。妊娠中はお口の中にも変化が起こります。何故変化が起こりやすいのでしょうか。それは女性ホルモンの変化と細菌に関係があります。妊娠中にお口の変化に悩まれる方の参考になればと思います。
1.安定期(4か月)に入ったら歯科検診を受けて下さい
妊娠初期(~15週)は胎児の感受性が高い為一般的には控えて頂いた方が良いです。つわりも減退してくる安定期から歯科治療を受けて下さい。
また妊娠後期(28週~)はお腹が大きくなりユニット(治療を受ける時に座る椅子)を倒す際に仰臥位性低血圧(お腹が圧迫され苦しくなったり気分が悪くなってしまう症状)を起こしてしまう恐れがあります。
2.歯科検診を受けなかったらどうなる?デメリットについて
妊娠中は積極的な治療が難しくなります。痛みが出た際、非妊娠時に出されていた薬が服用できず痛みに悩まされる事もあります。痛くなってから歯科医院にかかるのではなく安定期に入ったら積極的に検診を受け口腔内を整えて下さい。
3.妊婦さんによくあるお口のトラブルをお話します
妊娠中は非妊娠時に比べホルモンが10倍~1000倍に増えると言われています。これらのホルモンは口腔内にも影響を及ばします。
☆歯肉炎になりやすい
妊娠中はホルモンの変化とプラークの存在により歯肉炎になりやすいです。
中期~後期にかけて症状が現れ悪化しやすくなります。
また歯肉炎の原因となるプラークは炎症関連物質であり血液に運ばれ子宮の収縮を起こし早産の原因とも言われています。
☆虫歯になりやすい
妊娠初期はつわりの影響によりブラッシング困難になります。非妊娠時も同じ事ですがブラッシング不足は虫歯の原因となります。それに加え妊娠時はつわりにより胃酸が逆流し口の中を酸性にします。口腔内が酸性に傾くと虫歯のリスクが上がります。結果、虫歯になりやすくなります。
妊娠時は積極的な薬の服用が難しいため痛みに悩まされストレスを感じ、母体だけではなく胎児にも影響を及ぼします。
☆お口のネバネバ・口臭が起きやすい
妊娠中は細菌の変化やストレスにより唾液の分泌量が減少します。唾液には自浄作用(自然に生じる殺菌、消毒効果)があるので口腔内が乾燥すると細菌が繁殖しお口のネバネバや口臭が起こります。
4. 妊娠性エプーリスについて
妊娠時独特の症状であり上の前歯の歯肉が大きく腫れてしまう症状です。
妊娠16週前後に症状を感じやすく出産後には消失してしまうのが特徴です。
5. 口内炎になりやすい
口内炎の原因の一つとしてはビタミン不足です。妊娠時がしっかり栄養を取らなくてはならないですがつわりや口腔内の変化により栄養が偏りがちになります。バランスの良い食事を心がけて下さい。
6. 歯科検診はどの歯科医院でも受けることが出来るの?
先ずはかかりつけの歯科医院に電話で問い合わせて下さい。自治体によってはチケットを配布していたり、定められた場所で無料の妊婦歯科検診を行っている場合があるので各自治体に確認してください。そして検診を受ける際、必ず母子手帳を持参してください。
7. 歯科検診の費用について
住んでいる地域によっても異なりますのでどのような取り組みをしているのか、市役所または保健所で確認してみましょう。自治体によって、妊婦の歯科健診費用の助成があります。治療になる場合は健康保険証を使用しての治療となります。
妊娠中の治療で知っておきたいこと
☆妊娠中のレントゲンは大丈夫?
歯科のX線では撮影場所が腹部から離れているので問題はないと言われています。歯科でのレントゲン撮影での放射線被ばく線量はわずかです。胎児に影響の出る可能性がある放射線被ばく線量に達するには、歯科のレントゲンでは約50,000回位です。ただ、それでも心配な場合は歯科医師と良く話し合って治療を行う事をお勧めします。
☆妊娠中の歯の麻酔は大丈夫?
安定期に入れば積極的な歯科の治療は可能です。麻酔の量も通常の使用量であれば胎児への影響はありません。妊娠初期や後期は麻酔を使用するような治療は積極的には行わない方がようでしょう。
★まとめ★
妊娠中は口腔内の細菌の変化で歯肉炎や虫歯になりやすいので安定期に入ったら積極的に検診を受けましょう。痛くなってからでは遅いですし母子共にストレスになります。
生まれてくる赤ちゃんに為にもまずは母親の口腔管理は必須です。何か疑問に思っている事や不安な事があれば掛かりつけの歯科医師や歯科衛生士に質問してなるべくストレスを抱え込まないようにしましょう。
かずなか歯科クリニックは千葉市妊産婦検診の協力機関です。妊産婦さんでお口の悩みが御座いましたら是非来院して下さいね。
かずなか歯科クリニック歯科衛生士 吉田葵