唇に水ぶくれができてしまった!それは粘液嚢胞(ねんえきのうほう)かも?口腔外科出身の院長が詳しく解説します。

こんにちは。千葉市稲毛区山王町のかずなか歯科クリニック院長の中村です。

私は東京医科歯科大学卒業後、第一口腔外科大学院を卒業をしまして、歯学博士を修得致しました。

その後 大学病院にておもに口腔外科臨床に10年携わり、平成5年に千葉市稲毛区にてかずなか歯科クリニック開業致しました。

以来、再生医療を用いたインプラントや歯周外科その他の歯科小手術を積極的に行っております。
その中でも最近は粘液嚢胞のお悩みをお持ちの患者様が多く来院致しますので今回は、粘液嚢胞について詳しく解説をしたいと思います。

粘液嚢胞とは?口腔外科出身の院長が詳しく解説!

粘液嚢胞とは

口の中には大唾液腺の耳下腺、顎下線、舌下腺、そしてそれ以外に米粒大くらいの大きさの無数に見られる小唾液腺があります。

粘液嚢胞とは小唾液腺が何らかの原因で潰れて詰まってしまい、上手く唾液が排出されず、水ぶくれのように膨れ上がって生じてしまいます。

下唇にできた粘液嚢胞

粘液嚢胞の原因について

噛んでしまったり、ぶつけてしまったり、ほとんどは外傷性の場合が多いです。好発部位は下唇ですが粘液がある所はどの部位にもできます。

粘液嚢胞は潰れて治ってしまう事が多いですが、繰り返していくうちに繊維化して硬くなり、丸い形になってだんだん大きくなってしまいます。

粘液嚢胞の治療法について

ある程度経過をみて、繰り返して粘液嚢胞が硬く、大きくなってしまった場合は手術をして切除します。

当院は基本的に外科手術(切除術)を行います。麻酔を周囲に打ち、粘液嚢胞の膨れている周りに打ち、境界をはっきりさせポイントを付けておきます。

そしてメスで粘膜上皮の周りを切っていき、剥離をしながら粘液嚢胞を潰さないように1回で一塊にして切除します。

周りにも口唇腺という唾液腺が見えていますので更に悪い所を数カ所郭清して取り、術野がきれいになった事を確認して縫合します。

当院では切開をメスで行います

術部の切開はレーザーを使用しません。創面を一期治癒にしたいので、レーザーよりもメスで切開を行った方が術後の創面が綺麗に治癒しやすいためです。

ただ、術中の止血にはレーザーを使用します。

術後の処置

感染防止のため、3日間位は抗生剤や痛み止めを投与します。

メスで切開をした部位は1週間程でくっついてしまいますので、確認後抜糸となります。

術後1週間経過の術部

術後数ヶ月は繊維化して硬くなる事がありますが段々と柔らかくなって消えていきます。

まとめ

今回は、悩まれている患者様も多い粘液嚢胞についてお話しました。

悪性ではありませんが大きいままで放っておくと日常生活に影響が出ますので
早めに摘出される事をおすすめします。

かずなか歯科クリニックでは日々このような手術も行っておりますので、症状が見られたら是非ご相談頂ければと思います。