殆どの患者さまは麻酔=痛い、怖い、というイメージを持たれていると思います。
そこで今回は安心して麻酔について詳しくお話します。
当院では麻酔の注射を打つ前に、表面麻酔を歯茎に浸透させます。
これは少しでも麻酔の痛みを和らげるためにとっても有効的です。
患者様は「塗る麻酔」と呼んでいる方も多く、麻酔の前には「また塗る麻酔を塗ってください」とリクエストされる事も少なくありません。
当院には「キシロカイジェル」と「ジンジカインゲル」の2種類を常備しており、中でもバナナ味の「ジンジカインゲル」がとても人気です。
麻酔は圧力がかかるので注入するスピードが速いと痛みが出る場合があります。当院には圧力を一定の速さに保て、徐々に入れていく電動麻酔を常備しています。
麻酔の針が太いとその分穴を大きく開けるので痛みを感じてしまう場合があります。注射針は33G(0.26mm)の一番細い針を使用していますので刺した時の痛みを最小限の抑える事ができます。
カートリッジウォーマーは麻酔を人肌位(37度)の温度にする器械です。
麻酔に痛みを感じる原因の1つに、麻酔が人の身体の温度よりも低い事が上げられるんです。
麻酔のカートリッジの保管は、遮光、冷所保存が基本ですのでとても冷たいのです。
当院のカートリッジは使用する前にカートリッジウォーマーで温めてありますのでご安心ください。
歯科医院で行う注射の麻酔には2種類のあり、それぞれ麻酔が効いている時間が異なります。
浸潤麻酔・・・・歯科治療を行う部位の近くに針入して骨の中の神経に薬を浸み込ませます。歯科治療を行う際の一般的な麻酔の方法です。
浸潤麻酔の場合は1時間半〜3時間ほど麻酔が効いています。
伝達麻酔・・・・末梢神経の本幹に直接麻酔を浸み込ませる事により、浸潤麻酔よりもさらに広範囲に麻酔を効かせたい場合や麻酔が効きづらい場合は伝達麻酔を行う場合があります。親知らずを抜く場合や外科処置に行うケースが多いです。
伝達麻酔の場合は3時間〜6時間ほど麻酔が効いています。
針入部の傷から細菌感染を起こし炎症があると、口内炎になる可能性があります。
針を刺入する前に刺入部を消毒しますのである程度は防ぐ事ができます。
麻酔の成分には血管収縮剤のエピネフリン(アドレナリン)が入っており、この成分が血圧を上昇させたり、脈を早くするので動悸を起こす場合があります。
さらに歯科治療をする時の精神的なストレスも深く関わってきます。
もし以前に麻酔をしたら動悸がした患者様にはエピネフリンが入っていない麻酔も常備してますのでお気軽のお申し付け下さいね。
今回は患者様が疑問に思っているさまざまな麻酔の疑問について詳しくお話しました。
麻酔は怖いイメージをお持ちの人も多く見られますが正しく理解をして、安心して治療を受けて頂けたらと思います。