インプラント当日はとても緊張される方も多いと思いますので、今回はインプラント手術の当日の注意点をわかりやすく解説していきたいと思います。
インプラント手術をお考えの方にも参考になると思いますので、ぜひ注意点等を把握して頂ければと思います。
手術前には、指示された時間までに飲食や水分摂取を終了してください。
できれば手術の2、3時間前までにお食事を済ませておくと良いでしょう。
カフェインは利尿作用があるため手術前の摂取は控える事をオススメします。
手術当日は、軽い食事を摂取することができますが、過度な飲食は避けるようにしましょう。
少量ずつ水分を摂り、吐き気が起こらないように注意してください。水分補給は、体力回復にもつながるため、積極的に行いましょう。
刺激の強い食べ物や熱い食べ物は傷口を刺激して痛みを引き起こすことがあります。
極度の冷たい飲み物も避けるようにしましょう。
- スープやポタージュ、ヨーグルト、ゼリーなどの流動食
- 蒸した野菜、マッシュポテトなどの柔らかいもの
- カロリーメイトなど手軽に栄養を摂取できるもの
手術の際は、締め付けるような服装は避け、楽な服装で手術に臨んで頂く事が選ぶことが望ましいです。また、脱ぎ着しやすい服装を選ぶことも重要です。
手術後には、感染予防としての抗生物質や痛み止めを処方します。
必ず処方された薬を適切に服用して下さい。
また、自己判断での薬の増量や中止は避け、必ず医師の指示に従って下さい。
インプラント手術の為に休薬していた場合は内科等の主治医に問い合わせると良いでしょう。
手術部位の歯磨きは1週間ほどは避けたほうが良いでしょう。
また、硬いブラシや歯間ブラシなどを使用すると、手術部位周辺を傷つけることがあるため、クリニックから指示があるまで柔らかいブラシを使用するようにしましょう。
クリニックで殺菌作用の高いうがい薬を処方された場合は処方通りに使用した下さい。
手術直後の入浴は血行が良くなり、手術部位の痛みや出血が起きる場合があるので入浴は避けて頂き、シャワー程度が良いでしょう。
また水圧の強いシャワーや温度の熱いシャワーは避けて下さい。
通常は数日で入浴できるようになりますが、インプラント部位に腫れや痛みがある場合の入浴は避けたほうが良いでしょう。
お酒や喫煙は、口腔内の環境を悪化させるため、感染症のリスクが高まる場合があります。したがって、手術後のお酒やタバコは必ずお控え下さい。
手術後は痛み止めや抗生物質を服用することがありますが、アルコールはこれらの薬剤の効果を弱めることがあるため、手術当日は控えるようにして下さい。
インプラント手術後の飲酒については、手術後3日間くらいが腫れや痛みのピークになるため、飲酒は避けた方が良いでしょう。
お酒を飲むと血行が良くなり、手術部位が腫れたり、出血して痛みが出る事や手術部位の治癒を遅らせてしまう可能性があります。
アルコールの摂取は術後の効果に影響を及ぼす可能性もありますので、インプラント手術が終わった当日〜1週間ほどのお酒は控えて頂き、必ずクリニックで提示された術後のケアに従って下さい。
タバコに含まれているニコチンは血管を収縮させ、血行不良になります。
インプラントの殆どはチタンという素材で出来ています。チタンは生体親和性が高く、身体の一部と認識して骨とくっ付きます。
チタンが骨とくっ付く時に必要なのが血液です。血液は骨を再生する栄養なので、タバコのせいでインプラント周りの組織が栄養不足に陥り、インプラントと骨がくっ付かない事があります。
ですので愛煙家の方はストレスが溜まらないよう代用品を上手く使って頂く事をオススメしますが、できるだけ禁煙を心がけて下さい。
上記で述べた通り、インプラント手術後は血行が良くなる事はNGです。また、手術後はほとんどの患者様は緊張され、体力も消耗しますので手術後の運動はおやめ下さい。
運動の再開は主治医の指示に従って下さい。
いかがでしたか?インプラント手術を受けて頂く当日の注意点についてお話しました。
手術の当日はもしっかりと注意を払い、歯科医師の指示に従うことが大切です。
また、手術後に出血が止まらない、極度な痛みが出た場合や、疑問や不安がある場合は、必ずクリニックで相談して下さい。