歯を失ってしまい入れ歯を入れたけど噛めなくて悩んでいたり、違和感があるのでインプラントを入れて、以前のように噛めるようになりたいと希望されている人も多く見られると思います。
今回は部分入れ歯からインプラントに変えたい患者様の様々な疑問にお答えします。

- 部分入れ歯からインプラントにする事は概ね可能である
- 部分入れ歯よりもインプラントの方が噛めるようになるので食事が快適になる
- インプラント治療はQOLの向上をさせる
- 部分入れ歯からインプラントに変える場合、治療費が高額になる
- 部分入れ歯からインプラントに変える場合、全身疾患をお持ちの人や喫煙者は難しい場合がある。
インプラント(implant)とは人の身体に人工物を入れる総称です。
歯科では歯を根っこごと失ってしまった部位にインプラントを埋め込んで人工的な根を作り、インプラントを土台にして人工的な歯を被せます。
歯科に関わらず医科でも整形外科の人工関節や美容外科で入れるシリコンもインプラントと呼ばれます。
インプラントは失った歯を取り戻す治療ですので天然歯と同じような感覚で咬む事ができます。

入れ歯からインプラントにする事は概ね可能です。
しかし、インプラントは骨がある部分にしか入れる事ができません。インプラント治療をお考えの方は骨があるかCT撮影などで事前に診査、診断が必要です。
骨が無い場合でも、骨造成という骨を事前に作っておく方法もありますのでかかりつけのクリニックに相談してみると良いでしょう。
部分入れ歯からインプラントにする場合は基本的に失われてしまった本数分のインプラント体を埋め込むケースがほとんどです。
基本的な治療の場合、インプラントを埋め込んでから3、4ヶ月置いて被せ物の歯を作ります。
費用は1本あたり平均値で20万円〜40万円が相場となります。

また、クリニックによってはインプラント部と被せ物の費用が別になっている場合もあります。
- 天然歯のように噛めるようになるので食べ物の選択肢が増える
- 口の中の異物感が無くなり、生活が快適になる
- 取り外しをして洗浄する手間がなくなる
- バネが掛かる歯の見た目が気にならなくなる
インプラント治療の最大のメリットは咬合力が復活する事です。
部分入れ歯の咬合力は天然歯の30〜40%と言われています。
それに対してインプラントは天然歯と比べて90%の咬合力ですので、概ね天然歯に近い力で噛めます。
そして取り外して洗う手間が無くなるのも大きなメリットです。
- インプラント治療は保険適応外なので治療費が高額になる
- 全身疾患がある場合は治療が受けられない場合がある
- インプラントを埋め込んでから歯を入れるまで時間がかかる
- インプラント周囲炎という歯周病と同じ症状になる可能性がある
インプラント治療のデメリットとしては、地域差があるものの、保険適応外なので治療費が高額になる事が挙げられます。
また、しっかりとメンテナンスをしなければ、歯周病と同じ症状になってしまい、抜けてしまう事もあります。
全身疾患をお持ちの人や、喫煙者の人は治療を断られてしまう事もあります。

部分入れ歯からインプラント治療に移行する事は概ね可能です。
インプラント治療は失った歯を取り戻す治療なので部分入れ歯で噛めず、食事にストレスを感じている人にはとても良い選択になるでしょう。
しかし、保険適応外なので治療費が高額になる場合もあります。また、定期的なメンテナンスも必要です。