インプラント治療に関するよくあるご質問

インプラント治療に関するよくあるご質問

Q インプラントとは何ですか?
インプラントとは人の身体に人工物を入れる総称です。
歯科では歯を根っこごと失ってしまった部位にインプラント(チタン)を埋め込んで人工的な根を作り、インプラントを土台にして人工的な歯を被せます。
Q インプラント治療とはどのような治療ですか?
インプラントを埋めたい部位の骨にドリルで穴を開け、インプラント(チタン)を埋め込みます。
チタンは生体親和性が高いため、骨に付いた事を確認して人工の歯を被せます。
Q インプラント治療は痛いですか?
正しい診査と診断をして、最小限の侵襲で埋入すればお痛みは感じません。
当院では患者様にできるだけ低侵襲でインプラント治療を受けて頂くために必ずサージカルガイドを使用してインプラント治療を行います。
治療中はしっかりと麻酔を効かせますのでお痛みは殆ど感じません。
Q インプラント治療はどのくらい費用がかかりますか?
通常、インプラント治療は自由診療となりますので高額になるケースが多いです。
基本的な料金は1本当たり40万〜50万程度の相場です。
ただ、骨造成を行う治療などの場合は追加で料金がかかる場合がございます。
また、クリニックによってはインプラント体(フィクスチャー)とアバットメント(フィクスチャーと上部構造の繋ぎの部分)、上部構造(被せ物)が別々の場合や、上部構造の素材によっても料金が異なります。
掛かりつけのクリニックと良くご相談下さい。
インプラントの構造を示す画像
Q インプラント治療には保険は適用されますか?
ある一定の条件を満たした方は対象になりますがデンタルクリニックでは自費診療のみとなります。
保険診療に関しては病院歯科にお問合せください。
Q インプラント治療は全体でどのくらいの期間がかかりますか?
個々の症例によりますが通常は4ヶ月〜1年位となります。
Q インプラント治療は1回の手術時間でどのくらいかかりますか?
インプラント治療を埋める手術の時間の目安は1本当たり15分から30分となります。
また、骨造成を行う場合は更に手術中の時間は長くなります。
当院では手術を行う前に、口腔内のクリーニング、バイタルチェック、部分麻酔を行います。
Q インプラント治療は誰でも受けることができるのでしょうか?
原則、未成年は顎の骨が成長してないうちにインプラントは埋入すると顎の成長の妨げになる可能性があるので難しいとされています。
しかし上限はありません。高齢者でもインプラント治療は可能です。
より詳細につきましては以下の記事にまとめていますのでお読みください。 インプラント治療は年齢制限はありますか?の疑問に詳しくお答えします インプラント治療は年齢制限はありますか?の疑問に詳しくお答えします
Q インプラント治療を受けないほうがいいのはどのような人ですか?
心疾患や脳血管障害、糖尿病、骨粗しょう症などの全身疾患をお持ちの人はインプラント治療が受けられない場合があります。
また、服用されているお薬をコントロールしてから手術を受けて頂く場合も御座います。
より詳細につきましては以下の記事にまとめていますのでお読みください。 これだけは知っておきたい!全身疾患とインプラント治療のリスクついて これだけは知っておきたい!全身疾患とインプラント治療のリスクついて
Q インプラント治療は先生によって出来具合いは違いますか?
インプラント治療は歯科医師であれば誰でも行う事ができます。
ですので正しい知識、技術と診断力が重要です。
Q インプラントの材料は何でしょうか?
歯科インプラントの素材はチタンです。チタンは生体親和性が高く純チタンはアレルギーが出る可能性は低いと言われており、人工関節、ボルトなどの素材としても幅広く使用されています。
Q インプラントの構造を教えてください。
基本的にインプラントは3つの構造で出来ています。骨の中に埋まっているフィクスチャー(インプラント)、人工歯の上部構造、そしてフィクスチャーと上部構造を接続する支台のアバットメントで作られています。
Q インプラント治療のメリットは何でしょうか?
以下のようなメリットがあります。
  • 人工歯根を埋めるので天然歯と変わらず噛める事が出来る
  • 見た目も考慮できる
  • 隣の歯に負担が掛からない
Q インプラント治療のデメリットは何でしょうか?
以下のようなデメリットがあります。
  • 構造が複雑なので磨きづらい
  • 保険対象外なので高額になる
  • 手術から被せ物が入るまで時間がかかる
Q 現在歯周病に罹っていますが、インプラント治療を受けることができますか?
口腔内に歯周病が多く存在するとインプラント手術が難しい場合があります。せっかくインプラントを埋めても歯周病菌が原因でインプラント周囲炎になってしまい、抜けてしまう可能性が高いからです。歯周病の人は口腔内の状態を整えてインプラント手術をして頂く事をオススメします。
Q インプラント治療前に準備することは何かありますか?
詳しくは以下のインプラント治療を行なうにあたって準備することをまとめた記事をご覧ください。 インプラント手術前診査でチェックすべきポイントを徹底解説!〜事前の診査診断がとても大切です〜 インプラント手術前診査でチェックすべきポイントを徹底解説!〜事前の診査診断がとても大切です〜
Q インプラント治療の手順について教えてください。
① 審査診断
①’ 骨が無い場合は骨造成
② 1次手術(フィクスチャー(インプラント)を骨に埋める手術)
③ 3ヶ月〜半年置く
④ 2次手術(インプラントと骨がくっ付いた事の確認とアバットメントを作製するための準備)
⑤ 上部構造の型取り→上部構造の装着
Q インプラント治療の前にCTを撮る必要があるのでしょうか?
インプラント手術を行うに当たってCT撮影は必須となります。インプラントを埋める部位の骨の厚みや神経の位置はCT撮影でしっかりと診査診断する必要があるからです。当院ではインプラント手術をお考えの患者様にはCT撮影を行わせて頂いております。
Q インプラント治療に関して無料相談は受けられますか?
・無料相談
インプラントとはどのようなものか、当院で行うインプラントの術式、メリット、デメリットなどご説明させて頂きます。
・検査、診断
ご自身のインプラント治療が可能なのかなど詳しく知りたい方はレントゲン写真を撮らせて頂きます。(3000円+税)
更に詳しく検査をご希望の方はCT撮影(1万円+税)を頂戴しております。
尚、当院でインプラント治療を受けられる患者様に関しては治療代の一部として充当させて頂きます。
Q 金属アレルギーを持っていますが、インプラント治療は受診できますか?
当院のインプラントはアレルギーが出る可能性が低い純チタンを埋めますが金属アレルギーをお持ちの人は一度皮膚科を受診なさってアレルギー検査を行なって頂く事をオススメ致します。
Q 噛み合わせが悪くてもインプラント治療を受けられますか?
異常な上からの咬合圧が掛かったり、横からの圧力が掛かったりするとインプラント治療が難しい場合が御座いますので噛み合わせの治療を最優先して下さい。
Q 糖尿病ですが、インプラント治療は大丈夫ですか?
糖尿病の人は抵抗力が弱いので感染しやすく、傷が治りづらいのでインプラント治療の場合は特に注意が必要です。一般的なインプラントの基準となる値そして糖尿病の合併症として歯周病があげられますので歯周病も気を付けなければなりません。
天然歯が歯周病の場合は術後直後に細菌感染を起こしてしまい、腫れてしまう事があります。
また、インプラント周囲炎に罹患してしまう可能性がありますので、糖尿病をお持ちの人は歯周病菌のコントロールが必須となります。
・空腹時の血糖値は140mg/dl以下(食後は200mg/dl以下)
・HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)6.9%以下
Q 高血圧ですが、インプラント治療はできますか?
基本的に診察室血圧の場合、140/90mmHgまたは家庭血圧が134 /84mmHg以上の場合で高血圧症と診断されます。インプラント治療の場合必ず麻酔をしますが、麻酔薬にはエピネフリンという血管収縮剤が入っていますのでインプラント治療というプレッシャーと重なって血圧が高くなってしまい、眩暈や動悸などの症状が出てしまう事もありますので信頼できるクリニックでリラックスして手術を受けて下さい。
Q 喫煙者ですが、インプラント治療は大丈夫ですか?
喫煙者がインプラントの及ぼす影響以下の4つです。
  • タバコを吸うとインプラントと骨がくっ付かない場合がある
  • タバコは免疫力を低下させる
  • タバコを吸うと唾液量が低下する
  • 喫煙者はインプラント保証の対象外になる場合が多い
インプラント治療に関して、タバコは悪い影響のみ及ぼします。禁煙を強くお勧めします。
Q 歯ぎしりがひどいのですが、インプラント治療をしても大丈夫でしょうか?
インプラントには歯根膜がない為、噛む力をダイレクトに受けやすくインプラント周囲炎や噛み合わせの問題が天然歯よりも起こりやすい状態です。歯根膜とは天然歯のみ存在する歯と骨の間にあるクッションの役目をしてくれる重要な組織であり、インプラントには存在しません。そのため、歯ぎしりや食いしばりの有無に関わらず、当院でインプラント治療を受けられた患者様は歯ぎしりや食いしばりの有無に関わらず、就寝時のマウスピースの装着をお願いしています。
Q 現在歯周病に罹っていますが、インプラント治療を受けることができますか?
口腔内の状態が悪かったり、歯周病の歯があるとインプラントも感染を起こしてしまい、インプラントが抜けてしまいます。インプラントを長く維持する為にもインプラント治療を行う前に歯周病の治療を優先して頂く事をおすすめ致します。
Q インプラント治療は骨の量が少なくても受診できますか?
骨造成とは、何らかの理由で骨が吸収して無くなってしまった部位に骨を作る手術の事です。インプラント手術をしたいけど、骨が無いために手術を諦めていた人には骨造成を行う事によってインプラント手術が可能になる事も多くあります。骨造成を行う事により、骨量や骨の厚さが増してインプラント手術を可能にする環境を作ります。但し、全身状態や重度の歯周病の人など、骨造成ができない、若しくは骨の再生が見込めない人もいますので歯科医師と相談して下さい。
Q インプラント治療後の腫れはありますか?
個人差もございますが、お痛みが出ても通常であれば1週間程度です。インプラント治療後の腫れがお痛みの原因となりますので、少なくとも3日程度は運動や飲酒は控えて頂き、お薬を指示通りしっかりと服用して下さい。
Q インプラント治療の成功率はどのくらいですか?
診査、診断を充分に行えば、ほぼ100%の成功率です。
Q インプラント治療が失敗した場合どうなりますか?
インプラント治療が失敗した場合、殆どの場合はリカバリーが可能です。しかし、どうして失敗をしてしまったのか、原因を追求する必要が御座いますので診査診断がとても重要となります。掛かりつけのクリニックとしっかりと話し合って頂き、歯科医師の説明を受けて下さい。
Q インプラント治療以外の治療法についても、教えてください。
歯を失った場合のインプラント治療以外の方法は「入れ歯」「ブリッジ」となります。それぞれ保険適応、自費治療が可能になります。入れ歯やブリッジもメリット、デメリットがありますので掛かりつけのクリニックにお聞き下さい。
Q インプラント治療法には様々な方法があると聞いていますが、その方法の違いを教えてください。
当院では通常のインプラントとインプラントオーバーデンチャーの方法が御座います。インプラントオーバーデンチャーとは数本のインプラントを固定源にして入れ歯を安定させ、通常の総入れ歯よりも小さく作れて、良く噛め安定性があるので、通常の入れ歯の悩みが解決できるなどのメリットが御座いますのでご相談下さい。
Q インプラント治療に保障や保証期間などはありますか?
喫煙やメンテナンスを定められたように行なわれなかった、等の条件がなければ5年保証となります。
Q インプラント治療後の注意を教えてください。

・お酒について
飲酒をすると血流が良くなり、痛みや炎症を起こす原因となりますのでインプラント治療後少なくとも3日間位はお控え下さい。

・お食事について
インプラント当日は麻酔が切れるのに時間がかかったり、術部の刺激を控えて頂くため、お食事を済ましていただく事をおすすめします。

どうしても治療後にお食事を取らなければいけない場合は、麻酔が切れてから柔らかいもの(おかゆ、うどん、ゼリーなど)をお召し上がり下さい。
手術後数日は多少のお痛みを感じる事もありますので、その場合は辛い物や、硬い物は術部の刺激になりますのでお控え下さい。

Q インプラント治療後の運動は大丈夫ですか?
運動はお酒と同様、血流が良くなり、痛みや炎症を引き起こす原因となりますので少なくとも3日間はお控え下さい。
Q インプラントの上にかぶせる「被せ物」が壊れることはありますか?
はい、御座います。インプラントの上部構造はとても丈夫な作りとなっておりますが破損する事が考えられます。もし破損してしまった場合、上部構造を作り直しをする事が可能ですのでご安心ください。
Q 術後、インプラントが歯周病になる可能性はありますか?
はい、ございます。インプラントはインプラント周囲炎という天然歯の歯周病のような病気になります。 インプラントは構造上、細菌の侵入を防いでくれる歯根膜はないので細菌がダイレクトに骨に到着してしまうとインプラント周囲炎になってしまう可能性がありますので、メンテナンスをしっかりと行なって頂く必要が御座います。
Q インプラント治療終了後にすぐに入浴しても大丈夫ですか?
お風呂は血流が良くなり、痛みや炎症を引き起こす原因となりますので3日間位、湯船に入るのはお控えになっていただいた方が良いです。シャワー程度で済ましてください。
Q インプラント治療終了後に起きる可能性のある問題について教えてください。
インプラント手術後の問題はインプラント周囲炎が殆どです。他には上部構造の破損の可能性などの問題がございます。
Q インプラント治療を受けた場合、MRIやCTによる画像診断への影響はありますか?
特に御座いません。
Q インプラント治療終了後の歯磨きは普段通りしてもいいですか?
インプラント手術を行なった直後は傷口になっていますので、通常通り歯ブラシを当ててしまうと出血したり、痛みがでてしまう可能性があります。インプラント以外の部位は通常通り磨いて下さい。
だいたい7日〜10日位は歯ブラシで磨かないようにして下さい。
クリニックによっては柔らかい歯ブラシを渡してくれたり、殺菌作用の高いうがい薬を処方するクリニックもあります。
インプラント手術後は強くブラシを当てたり、強いうがいは避けて下さい。
Q インプラント治療後のケアは必要ですか?
インプラント治療後は歯科医師や歯科衛生士が行う「プロフェッショナルケア」と自身が行う「セルフケア」がとても大切となります。
Q インプラントはどのくらいもちますか?寿命を教えてください。
患者様の咬合状態や全身状態によりますのではっきりとした期間は申し上げられません。
Q インプラント治療後は定期的な来院が必要ですか?
インプラント治療後はメンテンスが必須となる主な3つの理由は以下の通りです。
・インプラント周囲炎になる可能性がある・クリニックで定められた期間でメンテナンスの来院がない場合は製品保証の対象外になる場合がある
・インプラント以外の歯もしっかり守る事ができる
Q インプラント治療後は何か薬を飲む必要がありますか?
インプラント治療直後はクリニックで出されたお薬を必ず服用して下さい。当院では感染予防の為の抗生剤、痛み止め、うがい薬をお出しします。
Q インプラント治療以外の治療法についても、説明してください。
歯を失った後の治療方法は「入れ歯・ブリッジ・インプラント」となります。入れ歯は取り外し式となり、保険でも治療が可能です。治療期間も短時間で咀嚼機能を回復する事が可能です。ブリッジは固定式となり入れ歯と同様保険でも治療が可能で治療期間も短期間となりますが、保険治療の場合は口腔内の状態によっては治療が難しい場合が御座いますので、掛かりつけの歯科医師とご相談下さい。
Q インプラント治療の歴史について教えてください。
現在の歯科インプラントの基礎は1952年代のスウェーデンの医師、ブローネマルク教授は純チタンと骨が結合するという偶然の発見により生まれました。そこから研究を重ね、1965年に初めてスウェーデン人の男性にインプラントを使用し、今に至ります。日本では1983年ブローネマルク教授の指導の元、小宮山彌太郎先生が初めてインプラント手術を行いました。
Q インプラントの手術が怖いです。どうすればいいですか?
どなたでも手術の当日は緊張されて来院されます。当院では当日、手術前のバイタルチェックなど、患者様の体調管理を必ず行い手術に入ります。手術も低侵襲を心がけておりますのでご安心下さい。もし不安に思う事が御座いましたら院長やスタッフにお問合せ下さい。
Q カウンセリングで、症例をたくさん見せていただくことは可能ですか?
はい、可能で御座います。当院では多くの症例がありますので、お問合せ下さい。
Q 遠方に住んでいるのですが、カウンセリングと治療を連日で予約することは可能ですか?
当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くため、基本的にサージカルガイドを嵌めてのインプラント治療となります。サージカルガイドシステムのインプラント治療とは、予めCT撮影なのでシュミレーションを行い設計されたガイドのマウスピースを嵌めて手術を行う技法です。しっかりと診査診断を行い、サージカルガイドを製作するまで最低1ヶ月を要しますので、ご理解下さい。
Q インプラント治療が多い時期はいつ頃ですか?予約を取りやすい時期ってありますか?
特に御座いません。お気軽にお問合せ下さい。

インプラントについて詳しく書いてある記事はこちらになりますので参考になさってください。

失った歯を取り戻せる救世主!?インプラント治療についてまるっと解説します。